ペリーム島(読み)ペリームとう(その他表記)Perim

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ペリーム島」の意味・わかりやすい解説

ペリーム島
ペリームとう
Perim

アラビア語ではバリーム島 Barīm。紅海とアデン湾を結ぶバーブエルマンデブ海峡にあり,イエメン領土岩石の多い火山性の島で,アラビア半島南西端沖に位置し,面積 13km2。高いところでも 65mにすぎない。南西海岸には港,北部飛行場がある。 1513年ポルトガル人が来航,1738年フランス人によって占領された。 99年イギリス人が上陸したが,水の欠乏のためにまもなく放棄された。しかし 1857年イギリス人が再来し,給炭港を設置したため,人口は増大したが,1936年にそれが放棄されて再び寂れた。 67年イエメン民主人民共和国の独立でその領土となり,90年以降イエメン領。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android