ペンスリット(読み)ぺんすりっと(その他表記)penthrite

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ペンスリット」の意味・わかりやすい解説

ペンスリット
ぺんすりっと
penthrite

四硝酸ペンタエリスリトールpentaerythritol tetranitrateの慣用名で、PETNとも略記される固体爆薬。多くの用途のある高性能爆薬の一つで、雷管の起爆性能を向上させる添装薬導爆線の心薬(導火線または導爆線の中央に配置され、燃焼または爆轟(ばくごう)を伝播(でんぱ)する物質)、伝爆薬などに使われている。また、ほかの爆薬や不活性物質と混合して、種々の軍用爆薬として使われている。硝酸エステルの中では、熱に対して鈍感で自然分解をおこしにくい。衝撃起爆感度が高く、威力も強大で、伝爆性がよい。爆速は比重1.7で毎秒約8300メートルである。

吉田忠雄・伊達新吾]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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