ペーパー電池(読み)ペーパーデンチ

デジタル大辞泉 「ペーパー電池」の意味・読み・例文・類語

ペーパー‐でんち【ペーパー電池】

特殊な合成ゴムに固体電解質粉末を埋めた薄膜電極で挟んだ電池。厚さ0.1ミリ程度にでき、電源内蔵の集積回路が可能になる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ペーパー電池」の意味・わかりやすい解説

ペーパー電池
ペーパーでんち
paper cell

通常の電池の電解質溶液をシート状固体電解質で置き換えた,薄くて軟らかい電池。無機および有機の電解質材料を用い,0.6V,3Vの起電力を持つペーパー電池が試作されている。電解質溶液の漏れがなく,-60℃から 100℃の幅広い温度で使用可能な特長があり,軽量薄型の特長を生かして,人工心臓用体内埋め込みの電源などへの用途が考えられている。

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