ホトクロミック高分子(読み)ホトクロミックこうぶんし(その他表記)photochromic polymer

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ホトクロミック高分子」の意味・わかりやすい解説

ホトクロミック高分子
ホトクロミックこうぶんし
photochromic polymer

特定波長の光照射を受けると,物質の色が変化し,熱や別の波長の光で元の状態に戻る現象ホトクロミズムというが,この性質を有する高分子をホトクロミック高分子と呼ぶ。これは高分子の一部や高分子中に分散させた添加物に,光照射によって構造が変化する部分があることに由来する。たとえばアゾベンゼンでは紫外線吸収によって構造変化し,無色から赤色に変化する。含まれる分子の種類によって色の種類や変化量を設計することができるため,高分子の特徴を生かして,書き換え型光メモリなどの分野で注目されている。また,色が変化する特徴を生かして,インテリア材料などにも使われている。

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