ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ホムス県」の意味・わかりやすい解説 ホムス〔県〕ホムスHoms シリア中央部にある,同国最大の県。アラビア語ではヒムシュ Ḥimṣ。海岸山脈と,レバノンの北部国境から,東方のイラク国境に及ぶ広大な地域を包含する。そのうち内陸の大部分はシリア砂漠であり,灌漑耕地は西のオロンテス川流域で,ここではコムギ,トウモロコシ,綿花,果物,野菜などが栽培される。ホムス湖には,1960年代初めに火力発電所が完成した。イラクのキルクーク油田から,レバノンのトリポリまでの石油パイプラインをはじめ,多数のパイプラインが通過している。ホムス,パルミラ,ラスターンには,ローマ時代の遺跡がある。面積 4万2223km2。人口 120万9000(1992推計)。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by