ホンダVFR800FI

日本の自動車技術240選 「ホンダVFR800FI」の解説

ホンダ VFR800FI

1990年代の中以降、世界的に二輪車においても排出ガス規制が強化されてきた。これにたいして、スポーツ性を高めながら、排出ガス低減を図ったのがVFR800FIであった。VFR800FIはスポーツ車であるRVF750Rをベースエンジンとして、ストロークUPして、スポーツ性の向上をはかった。電子制御燃料噴射装置やO2フィードバック3元キャタライザーシステムを採用して欧州排出ガス1次規制値の1/10という低排出ガスを達成した。また、日本国内においては1999年10月から施行排ガス規制に先駆けた、国内初の小型二輪車規制適合モデルである。車体にはピボットレスタイプのアルミツインチューブフレームを採用しまた後輪懸架装置にはクランクケースマウントの片持ち式スイングアームを採用し、軽量化と高剛性化を達成している。また、ブレーキには前後連動ブレーキシステムが採用され、安全性の向上がはかられた。保管場所ホンダコレクションホール(〒321-3597栃木県芳賀郡茂木町大字桧山120-1 ツインリンクもてぎ内
製作(製造)年1998
製作者(社)本田技研工業株式会社
資料の種類量産車
現状動態・非公開
車名ホンダ VFR800FI/VFR
型式RC46
会社名本田技研工業株式会社
車種・用途自動二輪車
実車所在/模型ホンダコレクションホール
製作開始年1998
スタイルオートバイ
乗員2名
車両重量208Kg(乾燥重量
全長2210㎜
全幅770㎜
全高1190㎜
前照灯デュアルマルチリフレクターヘッドライト
タイヤサイズ(前)120/70 ZR17
タイヤサイズ(後)180/55 ZR17
フレームアルミツインチューブ
懸架方式(前)テレスコピック
懸架方式(後)プロアーム(片持ちスィングアーム)
軸距1440mm
ステアリングなし
ブレーキ(前)セパレート式ハンドル
ブレーキ(後)油圧式ダブルディスク3ピストンキャリパー
ダンパー(前)油圧式ディスク3ピストンキャリパー
ダンパー(後)前後あり
走行安定装置前後連動ブレーキ
特徴ピボットレスタイプのアルミツインチューブやクランクケースマウントの片持ち式スウィングアームを採用し高剛性化と軽量化の両立が図られている。さらには前後連動ブレーキシステムを採用し安全性の向上が図られている。
種類水冷4サイクルガソリン
気筒配列90°_V型4気筒
弁機構DOHC 4バルブ
気化器電子制御式_(ホンダPGM-FI)
内径x行程72.0㎜ × 48.0㎜
排気量781cm3
点火系フル・トランジスター式バッテリー点火
最高出力/回転数110PS/10500rpm
排気浄化O2フィードバック3元キャタライザー付消音マフラー
過給機なし
潤滑方式圧送飛沫併用式
始動方式セルフ式
燃料タンク容量21?
特徴スポーツモデルであるRVF750Rのエンジンをストロークアップ。アルミパウダーメタルコンポジットスリーブを採用し軽量化と高性能化が図られている。電子制御燃料噴射装置と3元キャタライザーを採用し排出ガスの浄化を時代に先駆けて行っている。
変速機常時噛合式6段リターン
動力伝達方式チェーンドライブ
クラッチ形式湿式多板コイルスプリング
エピソード・話題性環境性能を高め、ハイテク技術をつきしたリアルスポーツマシン
参考文献http://www.honda.co.jp/news/1998/2980410.htmlHONDA R&D Technical Review Vol.10 p42-p48, 1998

出典 社団法人自動車技術会日本の自動車技術240選について 情報

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