ホン山(読み)ホンさん(その他表記)Heng shan

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ホン山」の意味・わかりやすい解説

ホン(衡)山
ホンさん
Heng shan

中国南東部,フーナン (湖南) 省東部,ホンシャン (衡山) 県にある名山。五岳の南岳に数えられる。シヤン (湘) 江中流の丘陵地からそびえており,チンコワン (京広) 鉄道の車窓から望むことができる。周囲約 400kmで,72の峰があり,最高点はチューロン (祝融) 峰で標高 1290m。3世紀の開山といわれ,福厳寺,南台寺など古刹が多い。チューロン峰の頂には祝融殿がある。行楽客のための設備や療養所が設けられている。滝や洞窟が多く,その一つは『西遊記』の水簾洞のモデルと伝えられている。

ホン(恒)山
ホンざん
Heng shan

中国中部,シャンシー (山西) 省北東部にあるホンシャン (恒山) 山脈北東部,フンユワン (渾源) 県にそびえる山。標高 2052m。道教の名山の一つで,玄峰,玄武峰などと呼ばれてきたが,清朝の初期に中国五岳の一つ北岳となった。登山道はけわしいが,景勝地が多く,山頂に北岳廟,中腹には崖にかかる懸空寺などの古刹がある。サンカン (桑乾) 河の支流フン (渾) 河が発し,ダムが築かれている。

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