ホーキング輻射(読み)ホーキングフクシャ(英語表記)Hawking radiation

デジタル大辞泉 「ホーキング輻射」の意味・読み・例文・類語

ホーキング‐ふくしゃ【ホーキング×輻射】

ホーキング放射

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ホーキング輻射」の意味・わかりやすい解説

ホーキング輻射
ホーキングふくしゃ
Hawking radiation

量子効果により,ブラックホール黒体放射法則と同じ形で光子などの粒子を放射するという予測。 1974年 S.ホーキングにより提唱された。ブラックホールの近傍で粒子-反粒子の対創生が起り,その一方がブラックホールに吸収され,他方が外部に放出されるという機構による。従来古典論であるアインシュタイン一般相対性理論に基づき,ブラックホールからはいかなる物質も放出されない,と解釈されていた。したがってこの予測は強い重力場における量子論的効果の重要性を指摘したわけで,その意義は大きい。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android