ぼうと(読み)ボウト

デジタル大辞泉 「ぼうと」の意味・読み・例文・類語

ぼう‐と

[副](スル)ぼうっと」に同じ。
「何だか―夢の様な中にも」〈蘆花自然と人生

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ぼうと」の意味・読み・例文・類語

ぼう‐と

  1. 〘 副詞 〙
  2. ぼんやりしているさまを表わす語。ぼうっと。
    1. [初出の実例]「三分の正気を失って、懵(ボウ)としてゐながら」(出典:二人女房(1891‐92)〈尾崎紅葉〉下)
  3. ほのかに明るくなったり、顔に赤みを帯びたりするさまを表わす語。ぽうと。ぼうっと。
    1. [初出の実例]「ぼうと紅くなる」(出典:婦系図(1907)〈泉鏡花〉前)
  4. 物がぼやけて見えるさまを表わす語。ぼうっと。
    1. [初出の実例]「密生した梢の色が紫色にぼうと煙ったやうに見える」(出典:写生紀行(1922)〈寺田寅彦〉)

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