ボクシングの用語(読み)ぼくしんぐのようご

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ボクシングの用語」の意味・わかりやすい解説

ボクシングの用語
ぼくしんぐのようご

アウトポイント outpoint
 はっきりした得点差で相手を負かすこと。

アウトボクシング outboxing
 足(フットワーク)を使って距離をとりながら、主としてストレートで攻撃する技巧的戦法。この戦法で戦うボクサーをアウトボクサーという。

アッパー・カット upper cut
 下からあごを突き上げる加撃。接近戦で効果のある攻撃法。

インファイト infight
 小刻みのフットワークで接近し、相手の内懐(うちぶところ)に入ってフックアッパー連打で攻める肉薄戦法。この戦法で戦うボクサーをインファイターという。

ウィービング weaving
 上体を左右に動かし、相手の加撃を避ける動作。

オーソドックス・スタイル orthodox style
 体の側面を相手に向け、やや反りぎみに、左手は目線と水平に、右手はあごにつける構え。

カウンターパンチ counter punch
 相手の攻撃・前進にタイミングをあわせて打ち込むパンチ。

カウンター・ブロー counter blow
 相手の加撃よりも一瞬早く打ち返す攻撃法。相手と自分との力がプラスされるので効果的。

クラウチング・スタイル crouching style
 上体を前かがみにし、両手で頭を抱えながら接近していく構え。

シフト・ブロー shift blow
 両足の位置をすばやく置き換えて打つ加撃。

ジャブ jab
 構えた前の手(オーソドックス・スタイルでは左手)のストレートによって攻撃につなげるためのパンチ。

スイッチ switch
 構えを逆にすること。

スイング swing
 大きく半円を描いて打つ攻撃。横殴り

スウェーバック sway-back
 上体を反らせること。防御法の一つ。

スタンディング・ダウン standing down
 立ったままカウントをとられること。

ストレート straight
 一直線に打つ加撃。

スプリット・デシジョン split decision
 各ジャッジによる勝者が一致しない判定。

ダウン down
 足の裏以外の体のどの部分かがリングのキャンバスに触れた状態。

ダッキング ducking
 アヒル(ダック)が水面をくぐるように、ひょいと頭を下げて加撃を避ける法。

トリプル・ブロー triple blow
 左右左、あるいは右左右と続けて打つこと。三段打ち。

ナックル・パート knuckle part
 拳(こぶし)を握ったとき、手骨関節と中指骨とに囲まれた平らな部分。正拳(せいけん)。

パンチ punch
 拳で相手を加撃すること。

ヒット・アンド・アウェー hit and away
 打って、すばやく下がる戦法。一般にアウトボクサーが得意とする。

フック hook
 腕を直角に曲げて、腰の回転とともに打つ加撃。

フリッカー・ジャブ flicker jab
 鳥が羽ばたくように下から突き上げるジャブ

ヘッド・スリッピング head slipping
 頭を左右に動かして加撃を避ける防御法。

ボクサー・ファイター boxer fighter
 離れても、接近してもよく戦えるボクサー。

ロープ・ダウン rope down
 攻撃を受けながらロープにもたれて、反撃も防御もできない状態。

ワンツー・パンチ one-two punch
 左、右とすばやく打つ加撃。

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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