ボルトニア(読み)ぼるとにあ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ボルトニア」の意味・わかりやすい解説

ボルトニア
ぼるとにあ
[学] Boltonia

キク科(APG分類:キク科)ボルトニア属の総称。北アメリカ中央部、東アジアに約10種分布する。このうちアステロイデスB. asteroides L'Her.は北アメリカ東部および中央部原産の多年草で、アメリカギク、ボルドーギクともいう。茎は上部で多く枝分れし、高さ1.5メートル以上になる。葉は披針(ひしん)形または広披針形で長さ約10センチメートル。花は径1.2~1.5センチメートルの頭状花で、管状花は黄色、舌状花は白色、藤桃(ふじもも)色または紫色を呈する。栽培は容易で土質を選ばない。繁殖株分けまたは挿芽によるが、実生(みしょう)も可能である。

[岡田正順 2022年4月19日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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