ボルボ会社(その他表記)AB Volvo

改訂新版 世界大百科事典 「ボルボ会社」の意味・わかりやすい解説

ボルボ[会社]
AB Volvo

スウェーデン最大の自動車メーカー。自動車以外にも建設機械,農業機械船舶・航空機用エンジンからエネルギー食品加工などに幅広く事業を展開している。本社イェーテボリ。

 1915年鉄鋼メーカーとして創業され,26年ベアリング,特殊鋼メーカーのAB Svenska Kullagerfabriken(現,AB SKF)の子会社となり社名をAB Volvoとし,27年から自動車の生産を開始。35年に独立し,以降,第2次大戦後に至るまで変速機車体,建設機械,航空機用エンジンメーカーを吸収,またはそれらに資本参加し,規模を拡大していった。70年代に入り海外進出も始まり,南アメリカ東南アジアオーストラリアなどに自動車組立工場を建設した。73年の第1次石油危機による経営悪化も生産の自動化・合理化等によって切り抜け,74年には,資本参加していたオランダの自動車メーカーDAF社の主導権を握り,75年に社名をVolvo Car B.V.とした。79年にはフランスのルノー公団からの出資を得て乗用車部門を独立させVolvo Car Corp.とした。その後81年には林業,食品加工,証券,エネルギー,エンジニアリング部門を有するBeijerinvestグループを買収し,事業内容は一挙に多角化した。この際AB Volvoは子会社を統轄する持株会社となった。99年乗用車部門をアメリカのフォード社に売却し,トラック部門を主力とした。日本には在日法人,日本ボルボがある。売上高2104億クローナ(2004年12月期)。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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