法則の辞典 の解説 ボーア‐ゾンマーフェルトの量子条件【Bohr-Sommerfeld quantum condition】 単に「ボーアの量子条件」と呼ばれることもある.もともとボーアが,電子が原子核のまわりに円軌道を描くという自由度1の水素原子を考えて角運動量の量子化を行ったが,ゾンマーフェルトはこれを多自由度系に一般化し,軌道の半径だけではなく形状や傾きも量子化されると考え,方位量子数(副量子数),磁気量子数を導入した.さらにスペクトル線の微細構造を相対論効果によって説明し,微細構造定数 α(=2πe2/hc)をはじめて導入した. 出典 朝倉書店法則の辞典について 情報