化学辞典 第2版 「ポリアクリル酸メチル」の解説
ポリアクリル酸メチル
ポリアクリルサンメチル
poly(methyl acrylate)
略称PMA.アクリル酸メチルを溶液重合,または乳化重合で得られる無色の無定形固体.ベンゼン,アセトン,酢酸エチルなどに可溶,エーテルには膨潤し,四塩化炭素や飽和炭化水素,アルコール類などに不溶.軟化点75 ℃,ガラス転移点3 ℃.300 ℃ 以上で分解する.アルカリによって加水分解する.ヒドラジンと反応し,種々の誘導体の原料になるほか,接着剤,塗料用に広く用いられる.繊維加工方面では補強,織物のり剤,不織布,バインダー用として利用され,紙加工や,合成ゴム,皮革加工にも用いられる.[CAS 9003-21-8]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報