ポリ尿素(読み)ポリニョウソ

化学辞典 第2版 「ポリ尿素」の解説

ポリ尿素
ポリニョウソ
polyurea

主鎖中に-NHCONH-の尿素結合を有する線状高分子の総称ポリアミドおよびポリウレタン構造が似ているが,これらと比較して,一般に高融点,低溶解性であり,熱に対する安定性に欠け,純粋な鎖状ポリマーが得にくい欠点がある.代表的合成法としては,ジアミン
(1)カーボネート
(2)ホスゲン
(3)ウレタン
(4)二酸化炭素
(5)尿素,
などとの反応や,2-イミノ-1,3-オキサゾリジンや環状尿素の開環重合反応などがあげられる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ポリ尿素」の意味・わかりやすい解説

ポリ尿素
ぽりにょうそ
polyurea

尿素結合‐NHCONH‐をもった重合体(ポリマー)の総称。ポリユリアともいう。たとえば、東洋高圧(現三井化学)では、1・9‐ジアミノノナンとユリア(尿素)との重縮合したポリノナメチレン尿素を合成繊維として開発したが、実用化しなかった。

垣内 弘]


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