20世紀西洋人名事典 の解説
ポール・ヴィンセント キャロル
Paul Vincent Carroll
1900 - 1968
アイルランドの劇作家。
グラスゴウ市民劇場の創立者の一人で、一時牧師を務めた事もある。抑圧的で反動的な宗教による現実生活の崩壊を題材に「シーザーの物」(1932年)、アベイ賞を受けた「影と実体」(’34年)で認められるが、’38年発表の「白馬」はアベイ座から否定されるが、創作活動は続けて「ダブリンから来た悪魔」(’52年)等を発表。イギリスで没する時は人々から殆ど忘れられていた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報