普及版 字通 の解説
17画
[字訓] ゆく・すぎる・たちさる
[説文解字]
[金文]
[字形] 形声
声符は(万)(まん)。〔説文〕二下に「く行くなり」とし、(たい)の省声とする。金文に「眉壽(びじゆ)年」を「年」に作る例が多く、古くは通用したものであろう。〔詩、王風、黍離(しより)〕に「行き(ゆ)くこと靡靡(びび)たり 中心搖搖(えうえう)たり」と遠行の義とし、また〔詩、小雅、小旻〕に「匪(か)の行に謀るが如し」と行きずり人の意に用いる。
[訓義]
1. ゆく、いでゆく、とおくゆく。
2. すぎる、すぎさる、すぎゆく、たちさる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 ユク・ススム・カヘリ・ツトム・スグ・オコナフ・ウフ 〔字鏡集〕 ツトム・オコナフ・ユク・ススム・スグ・カヘリ・ウル・イタル・ヲイタリ・トシクユク
[熟語]
往▶・気▶・勲▶・秀▶・進▶・世▶・迹▶・績▶・徳▶・▶
[下接語]
逸・英・遠・傑・行・高・曠・剛・豪・・俊・信・迅・清・前・超・通・騁・風・奔・逾・雄・遥・流・老
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報