遠行(読み)エンコウ

デジタル大辞泉 「遠行」の意味・読み・例文・類語

えん‐こう〔ヱンカウ〕【遠行】

遠くへ行くこと。遠出遠征
死ぬこと。遠逝えんせい長逝ちょうせい。えんぎょう。

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精選版 日本国語大辞典 「遠行」の意味・読み・例文・類語

えん‐こうヱンカウ【遠行】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 遠方へ行くこと。遠出。遠征。多く旅に出たり戦いに行く場合に用いる。
    1. [初出の実例]「登山望海、此間最好、不遠行、足以遊覧」(出典:続日本紀‐神亀元年(724)一〇月壬寅)
    2. 「俄に独身の遠行を企つ」(出典:海道記(1223頃)序)
    3. [その他の文献]〔孟子‐公孫丑・下〕
  3. 死ぬこと。遠逝(えんせい)長逝(ちょうせい)。えんぎょう。〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「頓公三月十三日八十四にして遠行なり」(出典:東野州聞書(1455頃)四)
  4. 流罪婉曲に言う語。
    1. [初出の実例]「承久のみだれいできて、院も御遠行にさだまらせ給にければ」(出典:文机談(1283頃)三)

えん‐ぎょうヱンギャウ【遠行】

  1. 〘 名詞 〙 死ぬこと。えんこう。
    1. [初出の実例]「先以祖父(おやぢ)様の御遠行(ヱンギャウ)で、いかい御ちからおとしよといへば」(出典:咄本・当世口まね笑(1681)三)

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普及版 字通 「遠行」の読み・字形・画数・意味

【遠行】えんこう(ゑんかう)

遠くへ行く。唐・杜甫〔元二が江左に適(ゆ)くを送る〕詩 亂後、今相ひ見る 秋深くして復(ま)た行す 風塵、客と爲るの日 江、君を

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