マクスウェル模型(読み)マクスウエルモケイ

化学辞典 第2版 「マクスウェル模型」の解説

マクスウェル模型
マクスウエルモケイ
Maxwell model

フック弾性を示すばねと,ニュートン粘性を示すダッシュポット直列に組み合わせた力学模型.応力σ -ひずみγ -時間tの関係は,ばねの弾性率G,ダッシュポットの粘性率をηとすれば,微分方程式

で表される.一定ひずみを与えたときの応力緩和は,

で表される.ここで,σ0初期応力,τは緩和時間τ = (η/G)である.応力は指数関数的に単調に減少する.速い変形では,σ = γGとなり,フックの法則が成立し,遅い変形では,

で流動し,ニュートン粘性で表される.高分子材料における応力緩和現象,えい糸性などの力学的性質を表すのに用いられる.[別用語参照]フォークト模型

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android