まぐわ

百科事典マイペディア 「まぐわ」の意味・わかりやすい解説

まぐわ(馬鍬)【まぐわ】

日本在来の畜力砕土機西洋ハローに相当。一般的な普通まぐわは長さ1mほどの木製のけたに長さ20cmほどの鉄製の歯杆(しかん)を並列し,鳥居形の取手を取りつけたもの。水田代掻き(しろかき)に多く用いた。このほか鎌形の歯を水平に取りつけた鎌まぐわ,湾曲したけたに垂直刃を取りつけた谷まぐわ,翼状のけたになた状の歯を取りつけた飛行機まぐわ,回転軸に湾曲した歯を取りつけた車まぐわなどがある。ハローに比べ構造は簡単で,堅牢(けんろう)でもあるが砕土能率は低い。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「まぐわ」の意味・わかりやすい解説

マグワ(真桑)
マグワ
Morus alba; white mulberry

クワ科の落葉高木。シロクワとも呼ばれる。朝鮮,中国の原産で栽培品も多い。紀元前インドに渡り,のち 12世紀頃ヨーロッパに入り,養蚕用に各地で栽培されたが,特にフランスやイタリアで多くみられる。幹は高さ8~15m,径 60cmに達する。枝は細く,広がって丸い樹冠をつくる。葉は広卵形でクワよりやや小さい。雌雄同株または異株。果穂は長さ 25~50mmで,果実白色または淡紫色甘みがある。

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世界大百科事典(旧版)内のまぐわの言及

【クワ(桑)】より


[分類と分布]
 植物学的には数種が栽培されている。重要なものには,日本に自生もしているヤマグワ,導入されたマグワ,ロソウ,クロミグワ,アカミグワなどがある。 ヤマグワM.bombycis Koidz.(英名Japanese mulberry)(イラスト)は単にクワ,あるいはノグワともいい,養蚕用に日本で広く栽培されるクワの母種の一つになったもので,自然状態では10mほどの高木になる雌雄異株の落葉樹である。…

※「まぐわ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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