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砕土機 さいどき

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百科事典マイペディアの解説

砕土機【さいどき】

犂(すき)などで耕起した土塊を種まきや苗の植付けに適するよう細かく砕く機具。動力用では駆動式の耕耘(こううん)機に砕土用部品を取りつけて使用する。トラクター牽引(けんいん)用ではハローが用いられ,多数の鋼製歯桿(しかん)や鋼板製刃車を付けたもの,多数のなた状の刃を植えたものなどがある。
→関連項目まぐわ(馬鍬)

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

砕土機
さいどき

プラウや犂(すき)ですき起こした田畑は、大きな土塊が重なり表面に凹凸ができて、そのままでは次の作物を作付けすることができない。そこで、大きな土塊を細かく砕き、表層を均平にし、刈り株や雑草を土中にすき込んで、次の作物の作付けを容易にするのが砕土作業で、これに使用するのが砕土機である。したがって、砕土作業には、砕土ばかりでなく、砕土あとの整地均平が含まれるため、水田では湛水(たんすい)(水をたたえた)状態での作業、つまり代掻(しろか)き作業が、畑ではディスクハローやツースハローの組合せ作業が行われてきた。しかし、トラクターが普及した現在では、田畑の耕うんに作業能率の高いロータリーを使用する所が多く、砕土作業法や砕土機の種類もおのずとこれにあわせて改良されている。[佐藤清美]

水田用砕土機

畜力用の水田砕土機としては普通馬鍬(まぐわ)が代表的で、代掻き馬鍬ともよばれる。砕土効果はあまり大きくないが、均平効果が大きいので、おもに水田の代掻きに利用された。昭和に入ってから、土塊の切り割りや堆肥(たいひ)などの押し込み作用の強い刃車型砕土機が普通馬鍬にかわって全国的に普及した。
 昭和30年代に入り、耕うん機やテイラーの普及にあわせて、テイラーの車軸にローターを装着し、動力で回転させ、前進と砕土を兼ねる各種ローターが開発された。区画の小さい水田や畑、トラクターで代掻きのできない湿田では現在も利用されている。砕土ローターは作業速度が早く、能率的な切り砕き作用を伴うため、砕土性能が高い。
 その後、トラクターの作業では、車輪の沈下を防ぐ補助車輪を装着し、作用幅が広く爪刃の短い代掻き専用のロータリーが利用されている。このように動力を利用した代掻き作業は、すでにロータリーで土壌を破砕しているため、むしろ整地均平効果と作業能率の高いことがその特長となっている。[佐藤清美]

畑用砕土機

土壌の膨軟な畑の砕土整地には従来、普通馬鍬が利用されたが、その後、普通の畑でも砕土効果が期待できる刺し割り型(鬼車(おにぐるま)型)回転砕土機が利用され、おもに西日本の畑地で普及した。畑地の多い北海道では洋式農法の導入によって、プラウ耕あとは、ディスクハローによる土塊の切り割り作用と、ツースハローやカルチパッカーによる整地均平作用を組み合わせた砕土作業が行われ、昭和30年代に入りトラクターが導入されてからも、砕土作業は同じ作業法が受け継がれてきた。このような砕土作業法は明治の初期にプラウとともに入ってきた欧米の作業法であって、作物栽培や土壌の物理性からは理想的であるが、その反面、作業能率が低いという欠陥があった。一方、プラウや犂による反転耕が、作業能率や土壌の破砕が優れているロータリーによる攪土(かくど)耕にかわったことも影響して、代掻き専用ロータリーと同じく畑専用の砕土ロータリーが普及し、従来のディスクハローやツースハローはしだいにその姿を消していった。さらに、ロータリーの耕うん爪を耕うん時の反対方向(下から上)に回転させ、土塊や刈り株を下層に入れ、細砕土された土壌で表面を被覆する細砕土用の逆転ロータリーまたはアップカット・ロータリーが開発され、おもに粘質系土壌の多い野菜地帯で利用されている。
 砕土機は作業法の異なる水田用、畑用に分けられていたが、原動力が役畜から機械に置き換えられたのを契機に、動力で砕土装置を駆動させる砕土方式にかわり、水田、畑の区別がなくなり、土壌の種類によっては砕きすぎの傾向にあるともいわれている。[佐藤清美]

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世界大百科事典内の砕土機の言及

【ハロー】より

…砕土機のことで,プラウによって耕起された大きな土塊を砕土する機械。耕起が一次耕といわれるのに対し,砕土作業は二次耕と呼ばれる。…

※「砕土機」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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