精選版 日本国語大辞典 「取手」の意味・読み・例文・類語
とり‐て【取手】
〘名〙
※小右記‐寛仁三年(1019)七月二四日「今日土佐相撲為男、及取手者一人、白丁一人参来」
※仮名草子・悔草(1647)下「やはら取手(トリテ)や棒などを、あらまほしとくゆる」
③ 物を受け取る人。質取り主。「置手」に対していう。
※蜷川文書‐永正一七年(1520)三月八日・徳政法条々「質物取手、或在国或留守事〈但、非二土倉一私質〉」
④ 音頭をとる人。
※清原国賢書写本荘子抄(1530)七「あみの大つなを張る如く発頭(ほっとう)を取れども、其取手のなにものかすると云形をみず」
⑤ 盗みを働いた者。ぬすびと。
※浮世草子・本朝桜陰比事(1689)五「此盗人は外より入たるにあらず〈略〉
角とりては十弐人の弟子のうちなりと内証せんぎも是に極めて」

⑥ カルタで、読みあげられた札を取る人。
⑦ 金をしぼりとる人。
とりで【取手】
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