ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マッキノン」の意味・わかりやすい解説
マッキノン
MacKinnon, Roderick
アメリカの化学者。 1982年にタフツ大学医学部を卒業,臨床研修をしたのち基礎研究に入り,1986年からブランダイス大学でイオンチャンネルの研究に着手した。 1989年にハーバード大学に移り,1996年からロックフェラー大学の教授兼研究所長になった。 1997年にはハワード・ヒューズ医学研究所の研究員にもなっている。生物の体をつくる細胞にはいろいろな物質を出入りさせている穴がある。しかし,どうして特定のイオンだけを通し,他のイオンを通さないのか不明だった。マッキノンは蛋白質のX線結晶解析技術による構造解析によってその問題を解明した。この業績により 2003年にピーター・アグレとともにノーベル化学賞を受賞した。
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