インド中央部にある州。面積は30万8252平方キロメートルで同国第二の広さの州である。人口6038万5118(2001)、7262万6809(2011センサス)。州都はボパール。北半のデカン高原、南半の東西に延びるビンジャ(標高600~900メートル)、サトプラ(600~1100メートル)の両山脈とその間のナルマダ地溝からなる。デカン高原の一部マルワでは綿花、ナルマダ低地では米や麦が産出される。ナルマダ川流域に大規模な灌漑(かんがい)計画が進められ、灌漑地域は全耕地の16.6%となっている。州の40%が森林に覆われ、良質のチーク材の産地となっている。地下資源にも恵まれ、石炭、鉄、石灰岩を産する。工業はビライ製鉄所がインドの三大製鉄所の一つとして知られ、製紙、重電機工業なども立地する。住民は大部分がヒンディー語を使用し、ヒンドゥー教徒(94%)が多く、イスラム教徒(4%)が続く。州都のほかグワリオル、インドール、ジャバルプル、ウジャインなどの都市がある。
2000年11月にチャッティースガル州を分割。
[成瀬敏郎]
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