マナス野生生物保護区(読み)マナスヤセイセイブツホゴク

世界遺産詳解 「マナス野生生物保護区」の解説

マナスやせいせいぶつほごく【マナス野生生物保護区】

1985年に登録されたインドの世界遺産(自然遺産)で、ブータン国境を接するアッサム州北西部に位置する。インドサイ、インドゾウスイギュウコビトイノシシ、ゴールデンラングール、ボウシラングールなど哺乳類55種、インドオオサイチョウ、ベンガルショウノガンなど鳥類450種が生息している。また、トラの保護を重点的に行うタイガー-リザーブ指定地も設けられている。ここは熱帯雨林、湿潤な草原、半常緑樹林、広葉樹林の生物保護区になっている。こうした、絶滅の危機に瀕する多くの野生動物の生息地であることに加え、それら動物たちの生息に適した自然環境の保護を目的に世界遺産に登録された。その後、独立を求める少数民族過激派が占拠して一帯を荒らし、多数の動物たちが殺されるなどの被害がでたため、野生動物が一時危機的状況に陥ったことから、1992年に危機遺産リストに加えられた。その後、インド政府によって動植物の生育環境の改善が図られ、この世界遺産がもつ価値が回復されたことを、世界遺産委員会が評価し、2011年、20年ぶりに危機遺産からの除外が決定された。◇英名はManas Wildlife Sanctuary

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

4月1日の午前中に、罪のないうそをついて人をかついでも許されるという風習。また、4月1日のこと。あるいは、かつがれた人のこと。四月ばか。万愚節。《季 春》[補説]西洋もしくはインドに始まる風習で、日本...

エープリルフールの用語解説を読む