日本大百科全書(ニッポニカ) 「マリアマ・バー」の意味・わかりやすい解説 マリアマ・バーまりあまばーMariama Ba(1929―1981) セネガルの女性作家。ウォーロフ人。幼くして母と死別し祖父の手で育てられ、ルフィスク師範学校卒業後長い間教職についた。女性解放問題で新聞、雑誌に健筆を振るう。急激に変化するイスラム社会のなかで、一夫多妻制の矛盾に苦悩しながら、妻として女としての新しい生き方を追求した小説『かくも長き手紙』(1980)で第1回野間アフリカ出版賞を受賞、一躍有名になった。ほかに異文化との出会い、国際結婚のむずかしさを扱った『深紅の歌』がある。[土屋 哲] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例