20世紀西洋人名事典 「マリーアモンテッソリ」の解説
マリーア モンテッソリ
Maria Montessori
1870.8.31 - 1952.5.6
イタリアの新教育運動指導者,医師。
元・国立異常児学校校長,元・ローマ大学講師。
ローマ生まれ。
モンテッソリ法の創始者。ローマ大学で医学を学び、1894年女性として初めて医学の学位を取得。その後大学付属病院の助手となり障害児の研究と治療に従事。1898年新設の国立異常児学校で臨床的研究を行った後、1900〜07年再びローマ大学で教育学と心理学を研究。その後ローマのスラム街に「子供の家」を設け、モンテッソリ法による教育を実施して成果を収めた。’22年にはイタリア政府の視学官となり教員養成にも尽力した。子供の発達の源泉は自由に活動できる干渉のない環境に置かれさえすれば、子供の内に備わっている生命が自ら発展してくれるものだと主張した。又独特の訓練教材や遊具を考案し、この教育法は世界各国に広まり、新教育運動に大きな影響を与えた。著書「幼時の秘密」(’50年)、「モンテッソリの教育」2巻、「創造する子供」等。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報