山川 世界史小辞典 改訂新版 「マルクの暴落」の解説
マルクの暴落(マルクのぼうらく)
ドイツの通貨であるマルク(Mark)の価値下落はすでに第一次世界大戦中かなり進んでいたが,戦後賠償支払いが主因となって急激に進行した。特に1923年のルール占領と消極的抵抗の結果インフレは破局的となり,11月の卸売物価指数は13年の1.4兆倍に達した。この間資本家は資本蓄積を進めたが,民衆の生活が悪化し社会不安が高まったため,レンテンマルクが発行され,インフレは収束に向かった。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報