マルペロの動植物保護区(読み)マルペロのどうしょくぶつほごく

世界遺産詳解 「マルペロの動植物保護区」の解説

マルペロのどうしょくぶつほごく【マルペロの動植物保護区】

2006年に登録されたコロンビアの世界遺産(自然遺産)で、コロンビア領のマルペロ島(面積3.5km2)と、その周辺海域8571.5km2からなる自然保護区。マルペロ島は、コロンビア西部の海岸から506kmにある火山島で、同国が太平洋上に領有する唯一の島である。同島の周辺海域は8つの海流が流れる海洋生物の宝庫で、特にシュモクザメクロトガリザメジンベイザメノコギリザメなどのサメ類やマグロなどの大型の魚類が多数生息している。また、この海域は東太平洋の熱帯地域最大の禁漁区になっており、コロンビア海軍が密漁などを監視しているため、絶滅が危惧される海洋生物のサンクチュアリ(保護区域)になっている。さらに、島周辺の海は絶壁や海中洞窟など変化に富んだ地形を持つことから、世界屈指のダイビングスポットにもなっている。◇英名はMalpelo Fauna and Flora Sanctuary

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android