マルリンスキー(その他表記)Marlinskii, Aleksandr Aleksandrovich

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マルリンスキー」の意味・わかりやすい解説

マルリンスキー
Marlinskii, Aleksandr Aleksandrovich

[生]1797.11.3. ペテルブルグ
[没]1837.6.19. アドレル
ロシアの小説家,詩人本名 Bestuzhev。 K.ルイレーエフらとともにデカブリスト派の詩人として反政府的な詩『ベンデン城』 Zamok Venden (1823) などを発表。文芸批評にも活躍したが,デカブリスト蜂起に加わりシベリアに流刑されてからは,『遭遇』 Naezdy (32) などに代表されるロマン主義的な歴史小説や,『アマラト・ベク』 Ammalat-Bek (32) などのカフカスの雄大な自然を背景としたエキゾチックな英雄物語へと移った。はなやかな文体と多彩な描写,ロマン主義的主題は,当時「マルリニズム」として流行した。カフカス山岳民との戦闘で戦死

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世界大百科事典(旧版)内のマルリンスキーの言及

【ベストゥージェフ】より

…ロシアの作家,批評家。筆名マルリンスキーMarlinskii。近衛連隊の将校であったが,デカブリストの乱に参加して逮捕され,カフカスへ送られて山岳民との戦闘中に戦死した。…

※「マルリンスキー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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