ミズオポッサム(読み)みずおぽっさむ(英語表記)water opossum

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ミズオポッサム」の意味・わかりやすい解説

ミズオポッサム
みずおぽっさむ
water opossum
yapock
[学] Chironectes minimus

哺乳(ほにゅう)綱有袋目オポッサム科の動物。中央・南アメリカの山地の湖や川のほとりにすむ。頭胴長35センチメートル、尾長40センチメートルに達する。体色は薄いねずみ色で、体上面の背筋に沿って1本の黒い線があり、体側には4本の幅広い黒色の横帯がある。後足の指間には水かきがあり、半水生で泳ぎが巧みである。育児嚢(のう)はよく発達し、後方に開口する。夜行性で魚、カエル昆虫などを食べる。現地での生息数も少なく、飼育例も少ない希種である。

[中里竜二]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例