20世紀西洋人名事典 「ミハイルロシチン」の解説
ミハイル ロシチン
Mihail Mihaylovich Roshchin
1933 -
ソ連の小説家,劇作家。
19歳で処女作を発表、「ノーブィ・ミール」誌などに、辺境地域で働く青年の生態をリアルに描いた作品を寄稿、ソルジェニツィン事件、チェコ事件の際は、反体制的立場に立った。1960年頃より書かれた十数本の戯曲の評価は高かったが、当時検閲で日の目をみず、その中で公開された「ワレンチンとワレンチーナ」(’71年)は性や社会矛盾を斬新な劇形式で大胆に取り上げて国際的な反響をよんだ。他の作品には、小説集「およそ二〇分」(’65年)、「朝から夜まで」(’68年)、「天国の二四日」(’71年)、児童劇「冬の虹」、戯曲「旧正月」「軍用列車」など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報