ミヤコショウビン(その他表記)Todiramphus miyakoensis; Miyako Island kingfisher

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ミヤコショウビン」の意味・わかりやすい解説

ミヤコショウビン
Todiramphus miyakoensis; Miyako Island kingfisher

ブッポウソウ目カワセミ科。宮古島固有とされる中型のカワセミ全長 20cm。頭上下面赤褐色過眼線と後頸以下の上面は緑青色と尾は青い。1887年に採集された八重山諸島産とされる 1点の標本もとに記載されたが,それ以外の記録はまったくなく,絶滅したと考えられている。ミクロネシア産のズアカショウビン T. cinnamominus に酷似するため,独立種としての位置づけに疑問を挟む意見もある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ミヤコショウビン」の意味・わかりやすい解説

ミヤコショウビン
みやこしょうびん / 宮古翡翠
Miyako kingfisher
[学] Halcyon miyakoensis

鳥綱ブッポウソウ目カワセミ科の鳥。琉球(りゅうきゅう)諸島の宮古島で1887年(明治20)2月5日に1羽が捕獲されたが、その後記録がなく、絶滅したと考えられている。全長約22センチメートル、頭と下面は橙褐色(とうかっしょく)で緑色の過眼線があり、背、翼、腰、尾は青緑色をしている。

高野伸二

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android