化学辞典 第2版 「メタケイ酸マンガン」の解説
メタケイ酸マンガン
メタケイサンマンガン
manganese(Ⅱ) metasilicate
(MnSiO3)n(131.02×n).天然には,バラ輝石(rhodonite)[CAS 14567-57-8]として存在する.人工的には,MnⅡOとSiO2の混合溶融状態の反応によりつくる.天然産の結晶は淡紅色(合成した粉末は黄赤色).三斜晶系.四面体型のSiO4のつながった鎖の間に Mn2+ が存在する構造.密度3.48 g cm-3(25 ℃).融点約1300 ℃.塩酸,水に不溶.特殊ガラスの色付けなど,窯業で利用される.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報