メノマンネングサ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「メノマンネングサ」の意味・わかりやすい解説

メノマンネングサ(雌の万年草)
メノマンネングサ
Sedum japonicum

ベンケイソウ科の多年草。コマノツメまたはハナツヅキともいう。アジア東部の暖帯に分布し,日本では北海道を除く各地の山麓路傍の乾いた岩上に生える。茎は円柱形で暗紫色を帯びることがあり,下部は短く横にはい,節からひげ根を出す。上部は立上がり 10~15cmの高さになる。葉は多肉質の円柱形で,茎にややまばらに互生する。初夏,枝先に開出する花茎を伸ばし,黄色の星形の小花を多数密につける。萼片は5枚で大小があり,花弁披針形で5枚ある。マンネングサ (万年草)に比べて小型で葉が輪生せず,花序も小さいので区別できる。

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百科事典マイペディア 「メノマンネングサ」の意味・わかりやすい解説

メノマンネングサ

マンネングサ

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「メノマンネングサ」の意味・わかりやすい解説

メノマンネングサ
めのまんねんぐさ

マンネングサ

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世界大百科事典(旧版)内のメノマンネングサの言及

【マンネングサ(万年草)】より

…葉が対生する種にはマルバマンネングサS.makinoi Maxim.がある。葉が互生の種群には,高山や亜高山に生え,小型で,茎葉が赤紫色に染まり,葉は線状円柱形で,葉幅2mm以下のミヤママンネングサS.senanense Makino(染色体数2n=18),海岸岩上に生え,葉は卵形で長さ7mm以下,葉幅2~3.5mmのタイトゴメS.oryzifolium Makino(染色体数2n=20),平地の人家近くの岩場や石垣に生え,冬季には茎葉が赤くなり,葉が線状円柱形で長さ6~18mm,幅2~3.3mmのメノマンネングサS.japonicum Sieb.(染色体数2n=29,38,48),渓流の岩上に生え,葉がさじ形のヒメレンゲS.subtile Miq.,越冬一年草で,道路やあぜ道などに見られ,葉腋(ようえき)に不定芽をつくり繁殖するコモチマンネングサS.bulbiferum Makinoなどがある。これらは日本産の代表種である。…

※「メノマンネングサ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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