日本大百科全書(ニッポニカ) 「モクマオウ科」の意味・わかりやすい解説
モクマオウ科
もくまおうか
[学] Casuarinaceae
双子葉植物、離弁花類。常緑の高木または低木。葉は輪生し、鱗片(りんぺん)状で合着して茎を包み、外観はスギナに似る。雌雄同株または異株。花は単性で、雄花は1本の雄しべと4枚の小包葉からなる。雌花は2枚の小包葉と1本の雌しべからなり、花柱は細長く、2裂する。果実は痩果(そうか)で、木質化した翼状の小包葉2枚に包まれ、多数集まって球形の集合果をつくる。オーストラリアを中心に2属約65種分布する。日本ではトキワギョリュウ(一般にモクマオウと称する)がよく植栽される。
[山崎 敬 2020年2月17日]
APG分類でもモクマオウ科とされる。2018年のデータでは世界に4属約100種が知られる。
[編集部 2020年2月17日]
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