モミジバフウ(読み)モミジバフウ(その他表記)Liquidambar styraciflua

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モミジバフウ」の意味・わかりやすい解説

モミジバフウ(紅葉葉楓)
モミジバフウ
Liquidambar styraciflua

マンサク科の落葉高木。北アメリカ,メキシコ原産。幹は高さ 45mに達し樹皮は赤褐色で深い溝があり,枝にはコルク質の翼がある。葉は長い柄をつけ心臓形で5~7裂し,上面は濃緑色,下面は淡緑色で脈に沿って毛がある。秋になると紅葉する。3~5月に,黄色で球状の頭状花序をつけ,雌雄同株で花弁はない。集合果は光沢のある錆色の果実から成り,長い柄のある球形翌年まで枝に宿存する。種子には翼がある。庭園に植えられる。日本でも公園樹や街路樹として都会地でよく植えられるようになった。

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世界大百科事典(旧版)内のモミジバフウの言及

【フウ】より

…日本で〈楓〉をカエデと読むのはそれ以前の混同によるものらしい。 フウ属Liquidambarは北アメリカにもあり,その一つモミジバフウL.styraciflua L.(英名sweet gum)はやはり街路樹として植えられ,東京上野公園には大木がある。葉が掌状に5~7裂し,秋の紅葉が美しい。…

※「モミジバフウ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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