モリル関税(読み)モリルかんぜい(英語表記)Morrill tariffs

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モリル関税」の意味・わかりやすい解説

モリル関税
モリルかんぜい
Morrill tariffs

アメリカ南北戦争中の 1861年 A.リンカーン政府によって定められた保護関税。北部産業資本と西部農民を代表していた共和党は,反対者南部勢力の連邦議会からの脱退によって,産業資本の保護育成政策を容易にとれるようになった。連邦下院議員 J.モリルによって起草され,61年3月に制定されたモリル関税法は政府歳入の増加を目指すとともに,産業資本の保護を目的としたもの。この関税率は 90年まで適用され,産業資本主義発達の一大支柱となった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

マイナ保険証

マイナンバーカードを健康保険証として利用できるようにしたもの。マイナポータルなどで利用登録が必要。令和3年(2021)10月から本格運用開始。マイナンバー保険証。マイナンバーカード健康保険証。...

マイナ保険証の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android