ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
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資本とは一般的には自己増殖する価値であると定義することができるが、近代に独自な資本の形態であり、資本主義社会における資本の基本形態が産業資本である。産業資本の運動形態は
として定式化することができる。この範式においてG―W、 W'―G'は流通過程で行われ、点線は流通過程が中断されていることを示している。産業資本はまず貨幣形態Gで投下され、それによって生産手段Pmと労働力商品Aとが購入される。それらが合体されて商品の生産過程Pが進行し、その結果として剰余価値を含み価値の増殖した商品W'が生産される。それが市場で販売されることによって、最初投下した貨幣Gが回収されると同時に、剰余価値Δgが実現される。こうして資本価値の増殖が達成される。産業資本が成立するためには、(1)一定程度発展した商品生産および商品流通が必要であり、(2)それに加えて、人格的に自由で自分の労働力を自由に処分でき、かつ生産手段から引き離されて労働力以外に売るべき何物もないという二重の意味で自由な労働者が存在し、貨幣所持者たる資本家がこの労働者から労働力を購入することが可能でなければならない。したがって産業資本成立のためには、農民から土地を収奪し、彼らを無所有の労働者階級に転化する本源的蓄積過程が歴史的に先行しなければならない。産業資本が近代に独自な資本形態たるゆえんである。産業資本は貨幣形態にある資本価値=貨幣資本から、生産過程においてPmおよびAとして存在し、価値増殖の機能をもつ資本形態=生産資本へ、さらに剰余価値を含んだ商品=商品資本へと絶えず形態を転化させながら価値を増殖させている。だから産業資本は、剰余価値の収得のみならず同時にその創造が資本の機能であるような資本の唯一の定在様式である。資本の形態としては、歴史的に商業資本G―W―G'ならびに高利貸資本G…G'が産業資本に先行しているが、それらは産業資本成立とともに、それに従属し、産業資本の部分的機能を代行する従属的地位にたつことになる。
[二瓶 敏]
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…資本とは,増殖する価値の運動体であり,その姿を貨幣,商品等に転換しつつ一定期間に利潤を取得するものである。また,このような資本が生産過程を根拠に利潤を取得するようになったものが産業資本であり,したがって産業資本は,たえず貨幣資本(G),生産資本(P),剰余価値を含む商品資本(W′),剰余価値を含む貨幣資本(G′)と形を変えながら増殖運動をくりかえしている。ところで資本の回転期間とは,産業資本が前貸形態の資本すなわち生産資本ないし貨幣資本の形から出発し,再び同じ資本の形に復帰するまでの期間のことを意味している。…
…金貸資本はさらにいっそう間接的で,生産についての関係はまったく外的である。これらとちがって直接に生産を担当する産業資本によって新しい道が開かれるのである。
[産業資本]
産業資本はG―W…P…W′―G′の形式をもつ。…
※「産業資本」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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