ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モルトマン」の意味・わかりやすい解説
モルトマン
Moltmann, Jürgen
ドイツの神学者。ブレーメン教区およびブレーメンの大学付き牧師 (1953) ,ゲッティンゲン大学組織神学私講師 (57) ,ブッパータール神学大学教授 (58) ,ボン大学教授 (63) ,テュービンゲン大学教授。特に『希望の神学』 Theologie der Hoffnung (64) は世界の神学界に清新な衝撃を与え,革命の神学に関する論議を巻起した。その 10年後に出された『十字架につけられた神』 Der gekreuzigte Gott (72) は,キリスト教の神は無感動な神ではなく,苦しむ神であることを主張し,神観念の再考を促している。主著はそのほか『聖霊の力における教会』 Kirche in der Kraft des Geistes (75) ,"Wer ist der Mensch'?" (75) 。
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