モーションコントロール(読み)もーしょんこんとろーる(英語表記)motion control

日本大百科全書(ニッポニカ) 「モーションコントロール」の意味・わかりやすい解説

モーションコントロール
もーしょんこんとろーる
motion control

日本語で「動きの制御」を意味し、位置や速度、加速度、力などを、電気や機械を複合的に使って制御する技術。代表的なものはモーターによる位置制御で、電気的なエネルギーを機械的な運動エネルギーに変え、それを制御することで目的の動作をさせる。産業機械ロボット、自動車や航空機、身近なところではエレベーターハードディスク、各種プリンターなどの制御技術として使われている。

 モーションコントロールシステムは大別すると、制御部分、センサー部分、駆動部分の三つから構成される。制御部分が命令を出すことで駆動部分が動く。さらに、センサー部分から状況がフィードバックされ、それに応じてさらに制御命令が出されるという動作の繰り返しになる。制御部分の多くにコンピュータが使われ、駆動部分にはステッピングモーターサーボモーターリニアモーターなどが使われている。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

放射冷却

地表面や大気層が熱を放射して冷却する現象。赤外放射による冷却。大気や地球の絶対温度は約 200~300Kの範囲内にあり,波長 3~100μm,最大強度の波長 10μmの放射線を出して冷却する。赤外放射...

放射冷却の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android