産業機械(読み)サンギョウキカイ(英語表記)industrial machines

デジタル大辞泉 「産業機械」の意味・読み・例文・類語

さんぎょう‐きかい〔サンゲフ‐〕【産業機械】

産業界に役立っている機械総称建設機械繊維機械鉱山機械運搬機械の類。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「産業機械」の意味・わかりやすい解説

産業機械
さんぎょうきかい
industrial machines

産業機械,生産機械の語は,新制大学発足当時に機械工学の講座名として登場し,以来一般化した造語で,概念は人により異なるが,集約的には「各種産業で最終生産品の製造産出に直接関与する機械,およびその付帯設備機械」といえる。したがって生産に直接関与しない交通運輸機械,電気機械,計測器械などは含まれず,また機械 (複数の構造要素をもちその運動で仕事をする) の要素をもたない炉や窯の類も除外される。1次産品生産機械とその関連機械,すなわち鉱山炭鉱製錬・土木建築などの機械類,諸種の原動機,大型の運搬機械などは,包含と除外の両論がある。その種類は多く,これらはその生産品が直接人間生活と深くかかわるものだけに,過去2回の産業革命で,その進歩が生活の程度と様式に大きな変化を与えた。原子力利用と電子機器の進歩に象徴される第3次産業革命期といわれる現代では,生活向上の希求,世界人口増による需要増加,技術総合による新しい産業構造の進展などが相まって,産業機械の省略化,無人化の進度 (高度産業用ロボットの開発) に期待が寄せられている。

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