ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヤギ類」の意味・わかりやすい解説 ヤギ類ヤギるいGorgonacea; horny coral 刺胞動物門花虫綱八放サンゴ亜綱ヤギ目に属する種類の総称。一般に樹枝状の群体をつくるものが多いが,むち状のものもある。共肉は強靭で内外 2層からなり,内層は軸骨を分泌し,外層には石灰質骨片が散在する。軸骨は,角質体のみで柔軟性に富むもの,角質体の中に石灰質骨片が散在するもの,軸骨の一部または全部の石灰質骨片が融合して非常に硬くなっているものなどさまざまである。ポリプは小さく,外層に埋在していて,各ポリプの胃腔は共肉部でつながっている。世界の浅海から深海まで約 1000種(うち日本産は約 250種)が知られており,アカサンゴ,シロサンゴ,モモイロサンゴなどの骨軸は加工されて装飾用に,イソバナ,トゲハネウチワ Plumarella spinosa などはそのまま置物などにされている。(→サンゴ,刺胞動物,花虫類,無脊椎動物) 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by