ヤコポ・ダ・レンティーニ
Jacopo da Lentini
[生]?
[没]1250頃
13世紀前半のイタリアの詩人。プロバンス詩の影響を強く受けたシチリア島パレルモのフェデリーコ2世の宮廷にあって,従来の通俗的な詩の型を脱する知的で技巧的な詩を書いた。ソネット形式の発明は彼の手になるという。代表作,ソネット『かの君と天国』 Madonna e il paradiso。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
Sponserd by 
世界大百科事典(旧版)内のヤコポ・ダ・レンティーニの言及
【シチリア派】より
…同派の作品は知的技法に基づき,主題的・文体的にきわめて様式化されている点が特徴である。シチリア派の頭目ともいうべき詩人は〈公証人〉ヤコポ・ダ・レンティーニで,ソネット形式の創案者であるとされる。その他,グイード・デレ・コロンネ,トマス・アクイナスの兄弟ともいわれるリナルド・ダクイーノ,ラテン語散文家としても名高いピエル・デラ・ビーニャ,民衆詩風のテーマを扱ったジャコミーノ・プリエーゼらがおり,フェデリコ帝自身もその子エンツォ王(1272没)とともに詩作を残している。…
※「ヤコポ・ダ・レンティーニ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
Sponserd by 