ヤシオネ(読み)やしおね

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヤシオネ」の意味・わかりやすい解説

ヤシオネ
やしおね
[学] Jasione

キキョウ科(APG分類:キキョウ科)の一、二年草または宿根草ヨーロッパから地中海に約20種分布する。叢生(そうせい)し、草丈20~30センチメートルでよく分枝する。茎頂に密な頭状花序をつける。花冠は5裂し裂片は細長い。花色は白から青色。よく知られるのは次の各種である。フミリス種はピレネー原産の宿根草。7~8月に青色花を開く。モンタナ種はヨーロッパ南西部原産の一、二年草。6~7月に淡青色花を開く。ラエウィス種は南ヨーロッパ原産の宿根草。7~8月に青色花を開く。

 乾きぎみの日当りのよい所でよく育つ。アルカリ性土壌では生育が悪い。

[植村猶行 2021年10月20日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android