現代外国人名録2016 「ヤドランカ」の解説
ヤドランカ
Jadranka
- 職業・肩書
- 歌手,サズ奏者
- 国籍
- ボスニア・ヘルツェゴビナ
- 生年月日
- 1950年7月24日
- 出生地
- ユーゴスラビア・ボスニア・ヘルツェゴビナ共和国サラエボ
- 本名
- ストヤコヴィッチ,ヤドランカ〈Stojaković,Jadranka〉
- 学歴
- サラエボ国立美術大学卒
- 受賞
- ユーゴスラビア芸術大賞〔1984年〕
- 経歴
- 母はクロアチア人、父はセルビア人。名前の“ヤドランカ”はセルビア・クロアチア語で“アドリア海の子”という意味。1968年ジャズバンドのベーシストとして音楽活動を開始。ロックバンドのボーカルのほか、テレビ、映画音楽、’84年のサラエボ冬季五輪のテーマ音楽を担当するなど幅広い活動でユーゴスラビアのトップスターに。一方、大学で美術を専攻した時浮世絵に出会い、日本に興味を持つ。’88年アルバムのレコーディングのために来日するが、祖国で内戦が勃発、ユーゴスラビアが消滅したため帰国が事実上不可能となり、以降日本を拠点に活動。母国の民族音楽をベースに民族楽器サズで演奏したアルバムを発売する他、ライブで全国を回り民族音楽を紹介。傍ら、ユーゴスラビアの新聞、雑誌に日本報告の寄稿を続ける。’90年韓国でコンサート。’91年薩摩琵琶奏者の坂田美子や米・仏・独のミュージシャンと共演したアルバム「ベイビー・ユニバース」をリリース。旅券の更新ができなくなっていたが、’95年1年間の興行ビザの延長が認められる。停戦後も、日本でコンサートや自筆の絵はがきで義援金を集める活動を行い、のち帰国。その後もニュース番組「News23」のエンディングテーマなどで活躍。2000年アルバム「MOON WILL GUIDE YOU」のリリースと同時に来日。同年故郷サラエボでコンサートを開催。他のアルバムに「サラエボのバラード」「音色」などがある。2011年国連世界食糧計画支援のチャリティコンサートで二胡奏者のチェン・ミンと共演。子供たちと描く展覧会を開くなど画家としても活動する。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報