普及版 字通 の解説
9画
[字訓] すすめる・みちびく
[説文解字]
[字形] 象形
〔説文〕四上に形声とし、声符を久(きゆう)とするが、声が合わず、またその字形にも疑問がある。〔説文〕に「善をむるなり」、〔玉〕に「くなり、むるなり、善きなり」とあるのは羞の意であるらしいが、その用義例はない。殷の紂王が、周の文王を里に幽閉したという伝承があり、里は古代の囚獄の名である。古代の囚獄は、おおむね聖所に附設された。〔新字鏡〕に異訓を多く録している。
[訓義]
1. すすめる、みちびく、いざなう。
2. 里、獄舎。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕 獸なり。牛馬を盜むなり。ふるなり。引くなり。むなり。善なり。和柔相ひ引し、以て善にむなり 〔字鏡集〕 誘と同じ。ミチビク・ススム・ヨシ・コシラフ・コシナニ・イザナフ
[熟語]
里▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報