ゆうでく(読み)ユウデク

デジタル大辞泉 「ゆうでく」の意味・読み・例文・類語

ゆう‐でく

《「ゆう」は「遊」かともいう。「でく」は土偶の意》田舎者。近世中期、江戸深川の遊里通言
「金なきものは―頓直とんちきとなる」〈黄・栄花夢

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ゆうでく」の意味・読み・例文・類語

ゆう‐でく

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ゆう」は「遊(イウ)」か。「でく」は人形、土偶の意 ) 田舎者。江戸時代明和安永一七六四‐八一)の頃、江戸深川の遊里で田舎者を軽蔑し、ののしっていう語。
    1. [初出の実例]「『新道の二文字やにも、三四年居やしたが、あのやうな若衆買は、見やせん』『ひゃうたくれ、ゆふでくの揃ひだ』」(出典:洒落本・辰巳之園(1770))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android