ゆう婁(読み)ゆうろう(その他表記)Yi-lou; I-lou

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ゆう婁」の意味・わかりやすい解説

ゆう婁
ゆうろう
Yi-lou; I-lou

古代中国の東北地方 (旧満州) に居住していたと推定される部族沿海州から松花江流域で活躍。史料上の初見は『三国志魏志東夷伝で,それによると扶余系らしいが,言語は扶余や高句麗とは異なる。最初は扶余の支配下にあったが,武勇にすぐれ独立を達成。しかし統一王国を形成するにはいたらなかった。邑落をつくって雑居し,穴居生活を営み,毒矢による狩猟,漁労を主とし,また人尿を洗浄に用いるなどした。こ矢 (こし) ,石ど (せきど) を使用していたところから,先秦の文献にみえる粛慎と同系とする説もあるが,民族の系統,居住地については諸説あり,一定しない。

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