日本歴史地名大系 「ユカンボシC15遺跡」の解説 ユカンボシC15遺跡ゆかんぼししーじゆうごいせき 北海道:石狩支庁千歳市長都村ユカンボシC15遺跡[現在地名]千歳市長都長都(おさつ)沼に注いでいたユカンボシ川の最下流域、標高五―九メートルに営まれた旧石器時代―アイヌ文化期の複合遺跡。北海道横断自動車道建設に伴って発見され、平成八―一〇年(一九九六―九八)に発掘調査された。擦文期の墓には墳丘はないが、幅・深さとも二五―五〇センチ、径四メートルほどの馬蹄形周溝をもつものがあり、X-1では追葬を含めた四基の墓壙に擦文土器球胴甕・須恵器坏・紡錘車などが、X-2には木棺痕のある墓壙に小刀が副葬されていた。ほかの長径一・五メートル以下の土壙にも刀子・斧・素材鉄・擦文土器甕・坏・須恵器双耳坏などが副葬されていた。これらの墓は八世紀中葉―九世紀初頭に位置付けられ、形態や副葬品から北海道式古墳と密接な関係があると考えられる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by